ペインクリニックで働きたい!

専門職を目指すにはどうしたらいいの?

周麻酔期看護師になるには

周麻酔期看護師とは、麻酔科医と一緒に、安全な麻酔管理を実践する看護師のことです。手術前や術中、手術後の回復までのケアも行う専門職です。
ただ、周麻酔期看護師は認定資格でもなく、各大学の教育課程を修了することで取得できる認定資格になります。そのため、周麻酔期看護師になるためには、麻酔科のある大学院で2年間教育を受ける必要があり、その大学院の入学要件が、学士を保有していて3年以上の手術室などの急性期領域での臨床経験があることです。
ただ、統一された機関がないため、養成課程は各大学によって違う可能性があります。

周麻酔期看護師の主な仕事内容としては、手術前の患者の問診や観察、術中の麻酔管理に、手術後の疼痛管理や硬膜外麻酔管理等を行います。また助産師とチームになり、無痛分娩の硬膜外麻酔管理の補佐をしながら安全なお産を手伝います。
他にも、消化器官の内視鏡検査や血管内治療や放射線MRI検査などで、患者の状態によっては検査や処置が安全に行われるように、鎮痛剤が使われることがあり、その患者の観察も周麻酔期看護師の仕事です。それ以外にも院内のスタッフなどに麻酔関連の教育をしたり、学会や研究会にも参加します。

周麻酔期看護師の職場は、病院の手術室といった印象が大きいですが、痛みに関する専門の診療科であるペイクリニック専門の病院や診療科、整形外科や痛み外来など、麻酔を使う治療を行う職場で必要とされます。
麻酔科医と連携をとりながら、患者の全身管理を行い、患者の痛みを緩和して寄り添って治療に関わります。
全身麻酔については、こちらで看護のポイントをチェックしてみてください。